英検対策講座(私立高校・準1級対策)

英検対策

2021年度に導入された新大学入試制度において、英語の成績に外部検定試験の結果を用いるのは見送られましたが、総合型選抜や学校推薦型選抜で出願資格や得点換算として活用する大学は増えています。

外部検定試験には、英検®、TOEIC、TOEFL、TEAP、IELTSなどがあります。そのなかで、今回ご紹介する英検は、2級以上が優遇措置を受けられるひとつの目安になります。

 

英検について

公式ウェブサイトによると、英検(実用英語技能検定)は、公益財団法人日本英語検定協会が主催し、文部科学省が後援しており、年間の総志願者数が250万人を超える、国内最大級の英語資格試験です。試験を通して、日常生活からアカデミック、ビジネスまで、多岐にわたる分野の英語力が測定可能です。レベルは1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つの級があり、1級~3級は4技能を、4級・5級は、2技能(リーディング・リスニング)を測定します。

さて、今回は、愛知県の私立高校で実施した準1級合格のための英検対策とその中で活用した2つのメソッドをご紹介します。ちなみに準1級の難易度は、大学中級程度とされています。社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用できることが求められるレベルです。

講座概要

講座回数 90分×10回
対象者 海外留学(1年間)帰国者
受講者数 30名
使用教材 『世界一わかりやすい英検準1級に合格する過去問題集』、
オリジナルプリント教材
活用メソッド ①スラッシュリーディング、②語呂合わせ暗記法

 

メソッド ①
長文問題トレーニング「スラッシュリーディング」

スラッシュリーディングとは、英文を意味の切れ目で区切って斜めに線を入れて、頭から読んでいくやり方です。英語を語順通りに理解できるようになるため、文章を何度も読み返すことを避けられ、また英文を理解するスピードを上げることが出来ます。

実際の講座では、スラッシュと和訳を入れたものを事前に用意し、下記の流れで学習しました。

1.文をしっかり読む

2.文の構造・ボキャブラリーの意味をしっかり理解する

3./ (スラッシュ)で区切られた範囲ごとに、英語→日本語、英語→日本語、というように音読し、英文を左から右へと読み進める訓練をする

4.日本語無しで意味が頭に浮かぶようになったら、英語のみを音読して、意味が理解できるようにする

5.音読を、何度も繰り返す

実際に活用した教材を載せますので、みなさんも実践してみてください。

 

メソッド ②
単語強化「語呂合わせ暗記法」

応用言語学者で第二言語習得研究社である中田達也氏(立教大学准教授)が『英単語学習の科学』の中で述べているように、語呂合わせも記憶のメカニズムを利用した効果的な学習法の一つです。日常会話レベルで3,000~4,000語ある英単語を覚えるのは、とても根気がいることです。単調な学習の中に、ユーモアのセンスも取り入れて少しでも楽しみながら英単語が暗記できるメソッドを取り入れてみるのはいかがでしょうか。笑いながら「なにそれ?」と思うような語呂の単語が意外と印象に残ることでしょう。

以下は、語呂合わせの一例です。

単語 語呂合わせ 意味
ally
[əlái]
荒井君と同盟する [動詞] 同盟する
alter
[ɔ́ltər]
折れたバットはすぐ変える [動詞] 変える、変わる
detect
[ditékt]
出てくと探知する [動詞] 見つける、探知する
establish
[istǽbliʃ]
いいすたーぶりしプロダクションを設立する [動詞] 設立する、確立する
perch
[pə́ːrtʃ]
ピーチク、パーチク、止まり木の鳥 [動詞] 止まる
[名詞] 止まり木
sustain
[səstéin]
さすっていいんと寒さを忍ぶ [動詞] 支える、こうむる、忍ぶ、力づける

受講者の声

講座後のアンケートでは、生徒さんからたくさんのコメントを頂きました。講座で紹介する内容は、試験対策だけではなく、日ごろの英語学習でも生かせるものです。継続的学習を心掛け、どんどんレベルアップして頂きたいですね。

(担当:眞野 綾)

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