ポルトガル語学習のポイント
【文法】
ポルトガル語を学習する上での重要なポイントは 動詞の活用です。動詞は法(直説法、接続法)、時制(現在、過去など)、人称(1人称、非1人称)、数(単数、複数)などによって変化します。 ポルトガル語では主語が省略されることがよくありますが、それは動詞の活用形を見れば主語がわかるからです。2人称複数形は現在ポルトガル語では使われません。また2人称単数形もブラジル南部と北部の一部を除き使われません。
レッスンでは実用的な場面別会話練習を通じて動詞の活用を身につけます
【発音】
ポルトガル語の発音は、基本的に日本語のローマ字読みに似ていますが、異なる発音もいくつかあります。母音については7つあり、日本語の母音(ア・イ・ウ・エ・オ)と比べ2つ多く、「エ」と「オ」がそれぞれ2種類ずつあり、口を大きく開けて発音する「開口音」の「エ」「オ」と、口をあまり大きく開けずに発音する「閉口音」の「エ」「オ」を区別して発音します。子音にも日本語にはない音があります。レッスンでは頭語の r と rr 、 s と ss、ch, ç, f, g, h, j, l, q, x 等注意すべき子音の綴り字と発音の関係を学びながら練習をします。
ポルトガル語ではアクセントの強弱が非常に重要です。アクセントの位置は基本的には後ろから2番目の母音にあり、他の位置にアクセントがくる場合にはアクセントが置かれる母音の上にアクセント記号がついています。語末の音節が i, u, l, r, zで終わる場合、ei, ou, などで終わる場合は語末の音節にアクセントが置かれます
<アクセント記号の例>
difícil 難しい aquário 水族館 café コーヒー
ヂフィースィウ アクアリオ カフェ
【ポルトガルとブラジルとの違い】
ポルトガル語は世界8カ国で公用語とされ、約2億5000万人の人々に話されていますが、ポルトガル語圏で最大の人口を擁するブラジルのポルトガル語にはポルトガル本国と違った独特の発音や文法があります。発音についてはポルトガルでは口を閉じ気味に話し、籠った音が多いのが特徴ですが、ブラジルでは口を大きく開け明瞭に発音します。文法については、ポルトガルでは estar a + 不定詞で表現する現在進行形を、ブラジルでは estar + 現在分詞を使って表すなどの違いがあります。また語彙にも多くの違いが見られます。
<語彙の違いの例>
ポルトガル ブラジル
バス autocarro ônibus
電車 comboio trem
※上記は初心者向け標準コース内容です。実際の時間数は受講可能期間やご予算に合わせて設定できます。
基礎ポルトガル語会話に必要な発音、文法、語彙、慣用表現を習得
[発音] 正しい発音とアクセント[文法] 基本動詞の活用と基本文
[語彙・慣用表現] 挨拶、日時、天候、道案内、食事、買い物など日常会話で使用頻度の高いもの
ポルトガル語技能検定試験について
ポルトガル語に関する検定試験には、京都ポルトガル語検定センターが運営する以下の2つの種類があります。
【外国語としてのポルトガル語検定試験 (APLE) 】
概 略: ポルトガルのリスボン大学文学部、CAPLE 本部が実施する国際的検定試験
レベル: (5段階)準初級、初級、中級、上級、大学級
【外国人のためのポルトガル語検定 (CELPE-Bras)】
概 略: ブラジルの国立教育研究所(INEP)が実施する国際的検定試験
レベル: 1級、2級、準2級、3級、4級、5級
詳細は 京都ポルトガル検定センター のサイトをご覧下さい。
http://cppq.org/CPPQ_INIT/HOME.html