コーチングについて

コーチングという言葉を聞かれたことのある先生方は多いと思います。生徒たちとの面談の中でコーチングの要素を利用すると、今までとはまた違った関わり方ができるかもしれません。

 

1.コーチングのコンセプト

コーチングは、対話を通して生徒の目標を明確にし、それを達成するための行動を引き出し、サポートをしていく技術です。

問題に対する答えは常に本人が持っていますが、頭でわかっていることと、行動との間には深い溝があります。そこで、アイデアを行動に移すためにもうひとつのアイデアが必要となります。生徒との対話を通して、行動に移すためのアイデアを生徒自身に思いつかせるというものです。

<イメージ>
1) 大きなキャンパスに生徒が未来のビジョンを描く。
2) 会話を用い、より具体的かつリアルにビジョンが描けるようサポートする。
3) 教えるのではなく、複数の視点をもたらす広い視野を持ち込む。
4)続けるための条件の一つであるリマインドを行う。

(×)生徒や親の指示⇒教えられることへの反発
(○)学ぼうとする生徒の内側の能力を伸ばすテキスト

 

2.人が変われない理由 (「~したいけどできない」という言い方)

●コンフォートゾーンにいると “人は楽”

口では「変わりたい」「現状のままではいけない」と思っていても、無意識のうちに居心地のいいコンフォートゾーンから離れらないものです。
⇒変えられないのは、その状況を継続することによって何かしらの利益を得ているから。

 

※ 自らが無意識に環境を変えないことを選択している

例)勉強したいけどできないメカニズム
(理由は人それぞれ。。。)

<環境が理由> - よくありがち
・部活が忙しい
・周りの友だちも勉強をしていない

<他人が理由> - 人生を他人まかせ
・家族がよけいなストレスを与えるから
・友だちが遊びにさそうから

<自己が理由> - もっとも巧妙な理由
・私は頭が悪いから、どうせやっても成績はあがらない

 

3.コーチングのフロー
生徒の気持ちを丁寧に傾聴し、表情を観察し、気づきを促す質問や提案などをして相手の内面にある答えを引き出すためには、話し方や教師と生徒の座る位置も大切です。話し方は、大声でまくしたてる言い方やたたみかけるように話さず、相手の声のトーンや呼吸に合わせます。その上で、コーチングの基本フローに従って徐々に話を進めていきます。

座る位置

ななめ 45 度の位置が相手にプレッシャー
を与えないので、よいコミュニケーション
をとるために最適

 

コーチングフロー

 

コーチングフローに沿った質問の例

【ステップ1】現状を明確にする質問の例

「現在の学習状況について詳しく教えてくれませんか?」

「これまで解決するために、どんなことをしてきたか、話してくれますか?」

「現在の学習の中でうまくいっていることはどんなことがありますか?」

 

【ステップ2】望ましい状態を明確にする質問の例

「あなたはどういう状態を手に入れたいのですか?」

「今、何を変えていく必要がありますか?」

「それを達成すると何が手に入りますか?」

 

【ステップ3】ギャップを起こしている背景・理由を明確にする質問の例

「何故ギャップが起こっているのでしょう?」

「今、やったほうがいいのにやっていないこと、やらないほうがいいのにやり続けていることには、どんなことがありますか?」

「ギャップがないとしたら、あなたがどのように行動しているからでしょうか?」

「過去の経験を思い出してみて、困難な状況においても自分の思うように行動できていたのは何故でしょうか?」

 

【ステップ4】行動を決定する質問の例

「今日からすぐに何ができると思いますか?」

「いつどこで誰とどのようにやっていきますか?」

「何をしたらいいかを知るためにできることはなんでしょうか?」

 

【ステップ5】フォローのための質問とメッセージ

「困ったことがあったらいつでもいいので、相談して下さい。」

「その行動をしてみたら、すぐに報告して下さい。」

「あなたが確実に行動するために、私がサポートできることはないでですか?」

 

 

4.コーチングで使える4つのスキル

コーチングで使うスキルの一部を紹介します。どのスキルも相手にあわせながら対話に取り入れることが大切です。

 

 

 

 

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